フィリピンの不動産会社、ベルコープでは、シティー オブ ドリームス マニラの売り上げシェアによる利益が見られたものの、宝くじ設備部門の減少からマイナスの影響を受けたことで、2019年6月30日までの6か月間の収益は7%の減少となった。
金曜遅くに前期決算を発表したベルコープは、同社が50.1%所有する子会社のパシフィック・オンライン・システムズ・コーポレーションの収益が、小規模宝くじの競争によって49%減の5.59億比ペソ(約11.90億円)に減少したことを明かした。
パシフィック・オンラインは、オンラインくじ設備を国家慈善宝くじ事務局 (PCSO)に宝くじおよびKENO業務用にリースしている。
ベルコープは、フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領が金曜国内の宝くじ店の閉鎖を命じた直後に文書を発表し、「パシフィック・オンラインはPCSOおよびその販売店ネットワークと密に協力し、PCSOが提供するパリミュチュエル方式のゲームの魅力を高める努力をしている。そして全業務を通じて費用効果の高い方法を実行することに務めている」と述べた。
ベルコープの業績はそれでもなお、シティー オブ ドリームス マニラの成長が続いていることに助けられ、同社のカジノ子会社、プレミアム・レジャー(PLC)はシティー オブ ドリームス マニラのゲーミング粗収益内のシェアを18.8億比ペソへと9%伸ばしている。PLCはシティー オブ ドリームス マニラの事業者であるメルコリゾーツ&エンターテインメントと売上シェア契約を交わしている。
ベルコープではまた、不動産部門からの収益が17.5億比ペソへと4%増加し、その中の13.3億比ペソがシティー オブ ドリームス マニラの一部の土地・建物のメルコへのリースから発生したもので、前年比で16%の増加を示している。