ASXに上場する投資会社のパーペチュアルは、豪カジノ事業者のクラウン・リゾーツの19.99%の株式を、マカオの前ビジネスパートナーであるメルコリゾーツ&エンターテインメントが最近取得したことを支持している。
今週行われたオーストラリアン・ファイナンシャル・レヴューとのインタビューの中で、パーペチュアルのファンドマネジャー、ギャリー・ローレンス氏は、大きな機会が生まれるという理由で、2社がまた協力することをうれしく思うと明かした。パーペチュアルはメルコとクラウン両方の株式を保有している。
同氏は、「メルコを通じたクラウンのマカオでの露出を常に好意的に見ていた。そしていつもローレンス・ホー氏のカジノ運営だけでなく新カジノの構築能力に尊敬の念を持っていた」と語った。
クラウンが現在メルボルンとパースで施設を運営し、バランガルーで22億米ドル(約2,391億円)をかけたクラウン・シドニーを開業する予定をしている中で、メルコが豪国内市場に参入することで得る利益について聞かれたギャリー・ローレンス氏は、「バランガルーのオープンは実際クラウンにとって大きな機会を生み出すと思う。ローレンス・ホー氏はそれを見据え、マカオでの成長に、さらにオーストラリアのより安定した資産を加えることによってその成長の組み合わせを多様化させていこうとしている」と述べた。
メルコリゾートの株価は、クラウンの買収と最近の米中貿易摩擦の緩和によって押し上げられ、6月初め以降25.4%上昇の23.59米ドルとなり、親会社のメルコ・ディベロップメントは29.6%上昇の19.92米ドルとなっている。ギャリー・ローレンス氏のコメントはそれを受けてのものとなる。