フィリピン国家捜査局(NBI)が、闇金融(ローンシャーク)詐欺の一環として観光客の誘拐が行われていることについて一般に向けて警告を発した。
NBIの広報官、フェルディナンド・ラヴィン氏は、先週6人が逮捕された事件を受けて、国有のフィリピン通信社に対して、「カジノでプレイしている人は、直ちにホテル従業員または警備員に助けを求めるべきだ」と話した。
中国人5人と中国系フィリピン人1人からなる6人は、150万比ペソ(約312万円)の借金と利息を即座に返済できなかったことで、3人を誘拐し、パラニャーケ市のホテル客室に監禁した罪に問われている。NBIは、拘束された3人は合計700万比ペソの返済を求められたと述べた。
逮捕された6人のうち3人は、NBIの捜査官に対して100万比ペソの賄賂を支払おうとしたと伝えられている。
フィリピン当局は、48歳のシンガポール人、ウー・ヤン氏の誘拐事件に関連して闇金融組織に関わった45人を逮捕しており、今回の警告はその2年後に発せられたものとなる。