韓国の少数野党、正しい未来党の全羅北道支部が、韓国西岸に位置するセマングム干拓地での現地住民向けカジノの開発の可能性をめぐる議論を再燃させている。
正しい未来党の支部がセマングム地域をマリンレジャーと観光の特区に指定するための海洋水産部の呼びかけに対して文書を送ったことによって、2016年に世論の強い反対によって国会で否決されたこの構想に今週新たな息が吹き込まれたと、韓国メディアのKorea Bizwireが伝えた。
文書には「カジノ建設が全羅北道の成長へのターニングポイントになるだろう。全羅北道、群山市そして地元の政治家に、セマングム地域を、ちょうどシドニーのダーリング・ハーバーやシンガポールのマリーナベイ・サンズのようなマリンレジャーと観光の世界的な観光地にするための努力に全力を注ぐよう依頼している」と書かれていた。
この提案については意見が分かれており、反対派は2020年にこの地域への水の流入をせき止めるための防波堤が紆余曲折の末に完成した後で、環境へのダメージをさらに悪化させると主張している。セマングムは以前多くの渡り鳥の生息地としては有名だった。
韓国環境運動連合の全羅北道支部は、すぐに正しい未来党を、「マリンツーリズムを促進するために政府が実際にセマングム地域にカジノ建設を計画しているかのように事実を歪曲させている」と非難した。