デイジー・ホー氏が、SJMがコタイに開発している3,600万香港ドル(約5億473万円)規模の統合型リゾートの開業日に関する質問に対して、「アナリストが何と言おうとも、それはアナリストの意見に過ぎない」と回答した。
ホー氏は、G2Eアジアで基調講演を行った直後に、噂されている計画の遅れに関する報道陣からの質問にこう答えた。投資顧問会社のバーンスタインは、火曜早朝にリサーチ文書を出し、グランド・リスボア・パレスが2020年夏まで開業することはないだろうと予想していた。
SJMは以前、2019年末の開業を目指していると述べていた。
このリサーチ文書の中でバーンスタインは、5年前の23%から現在は14%にま落ち込んだSJMのマーケットシェアにもその矛先を向け、EBITDAマージンを「マカオのカジノ業界ではダントツに低い」と説明した。
アナリストのヴィタリー・ウマンスキー氏、ユーニス・リー氏そしてケルシー・ヂゥー氏は、「SJMのEBITDAマージンは、連結の事業者レベルと同社が報告する各セグメント内の両方において競合他社を下回っている」と書いている。
これらの数字に関して聞かれたホー氏は、「これは一夜漬けで何とかなるものではなく、現在取り組んでいる。当然マカオでの競争は厳しいものだ。マカオは急速に変化する環境でもあり、多くのマクロの要素に影響を受けやすい。だから、少し時間が必要だ。その問題については取り組んでいるところで、すでに第1四半期の結果からも分かるように改善してきている。もちろん、コタイの施設が開業していないために他社には後れを取っている」と語った。
ホー氏は以前、マカオがグランド・リスボア・パレスから何を期待できるかについて詳しいインサイトを提供しており、同施設を「東と西の最高峰」であり、ヨーロッパの象徴的な建築からアイデアを得ているが、中国モチーフで装飾されていると説明していた。