マカオのカジノ王、スタンレー・ホー(何鴻燊)博士の息子のアーノルド・ホー氏が、ゲーミングコンセッションを保有するSJMホールディングスの中国人客との深いつながりが、日本のIRライセンスを勝ち取るための競争で貴重な優位性を与えてくれると述べた。
マカオにあるSJMの運営子会社、ソシエダーデ・デ・ジョゴス・デ・マカオ S.A(Sociedade de Jogos de Macau, S.A)の業務執行責任者補佐を務めるホー氏は、先週東京で行われたジャパン・ゲーミング・コングレス(JgC)で演説を行い、同社には多くの中国企業との強いつながりがあるため、日本に大口客である中国人プレイヤーを呼ぶという点で、同競合他社よりも有利な立ち位置にいると述べた。
同氏は、「台頭する中国マーケットに非常に近い関係にあり、近年日本を含む国々へのアウトバウンド観光の成長をこの目で見てきた。SJMの50年にわたる経験によって、当社はこれまで中国の顧客や中国旅行社(China Travel Services)、中国免税品集団(China Duty Free Group)、そして大手旅行会社や観光関連機関を含む事業団体との素晴らしい関係を育むことができた。自社のサプライチェーン管理によって中国の商慣習に馴染みがあると同時に、飲食事業、小売及び娯楽事業における中国人顧客の行動や好みへの深い理解も、IR内での顧客の過ごし方に合わたサービスの提供に役立っており、家のような快適さを維持しながら、刺激的な新しい体験を提供することを可能にさせている」と語った。
ホー氏は、先週のJgCで自社の立ち位置を明らかにした複数の事業者の代表の1人で、他にはMGMリゾーツ、ラスベガス・サンズ、ギャラクシー・エンターテインメント・グループ、メルコリゾーツ、ウィン・リゾーツ、ハードロック・インターナショナル、モヒガン・ゲーミング&エンターテインメントなどが同様に発表を行った。