地域型IR事業者のトップ、ギャラクシー・エンターテインメント・グループによると、日本が、ますます競争が激化するアジアのゲーミング・レジャー業界で選ばれる目的地となるためには、価格ではなく質で勝負する必要があるという。
大阪で水曜に行われた第1回[関西]統合型リゾート(IR)産業展のプレゼンテーションの中でギャラクシーの日本戦略へのインサイトを提供した同社の日本開発部門最高執行責任者のテッド・チャン氏は、同社が開発する日本のIRは主に、より上のクラスの客層をターゲットにする予定だと語り、特に厳しい日本の規制を克服するにはそれが不可欠であると説明した。
チャン氏は、「激しい地方での競争、現地住民への高い税率と入場料があり、そのような厳しい規制枠組みの中で営業することは、価格ではなく質に焦点を当てることが不可欠だということを意味している。これは日本にとっては良いことだ。なぜならそれはギャラクシーと当社のパートナー、モナコ SBMの得意分野だからだ。日本の機会というのはマスマーケットだけでなく、より高い消費傾向とより洗練された好みを持つ裕福な中間層だ。我々はその層をプレミアムマス旅行者と呼んでおり、ギャラクシー・エンターテインメント・グループと当社のマカオ、シンガポールの施設の成功を主導した客層だ」と語った。
ギャラクシーがまだ日本のIR希望候補地を一か所に絞っていない一方で、チャン氏は、大阪市と大阪府が4月25日にRFC(Request for Concept、事業構想公募)手続きを開始したことを受けて、同社が「今後数週間に大阪のRFCに積極的に参加」するつもりであることを明言した。
事業者がRFCへの参加を確定できるのは5月24日までとなり、その提出期限は8月になると見られている。
チャン氏は、「来年の本格的なRFPプロセスの前に行われる規制枠組みの全容の発表を楽しみにしている」と語った。