オーストラリアに上場するフロンティア キャピタル グループ(FCG)が、PAGCORに2億2500万比ペソ(約4億7000万円)の預託金を支払うための資金の目途が立ったとして、フィリピンのクラーク経済特別区にあるカサブランカカジノの営業を再開させることを発表した。
FCGは2016年2月に2600万豪ドルを支払って、カサブランカカジノが入るホテル ストンセンバーグの買収を完了させた。その取引には同ホテルとゲーミング事業の運営を行うエ!キサイト ゲーミング アンド エンターテインメント(E!xcite Gaming and Entertainment)からの5年間での2500万豪ドルの利益保証が含まれていた。
しかしながら同社は、フィリピンの規制当局であるPAGCORから預託金の支払い命令が下されたことによって2017年2月5日にカジノ営業の停止を余儀なくされ、その際にE!xciteの契約も終了していた。
今週のオーストラリア証券取引所への報告書の中でFCGは、カサブランカカジノ再開のためのPAGCORの要件を満たすのに必要な資金を確保したと語り、「間もなく」再開されると説明した。
FCGは、この資金のうちの150万豪ドルはモンゴル国営宝くじ(Mongolian National Lottery)の運営契約終了によって発生したものであることも明かし、その結果当初の現金残高が回復することとなった。
FCGのヘンリー・ホー会長は発表の中で、「会社はPAGCORの営業要件を満たすため、そしてMongolian National Lotteryの保証金の返金を確保するために懸命に取り組んできた。両方が達成されたことをうれしく思う。FCGは財政的に余裕をもって、カサブランカカジノの営業を間もなく再開する予定だ」述べた。