4日、東京・大手町で(株)アスタリスク/(株)GOYOHによる『インバウンド富裕層市場と事業機会:ラグジュアリーリゾート』と題されたセミナーが開催された。(株)GOYOHは、富裕層向けにライフスタイル・コンシェルジェサービスを提供している。
香港のアルチゼン・ホスピタリティ・グループからは、ロバート・ファン・デル・マース総裁(写真左)が招かれ、「求められるラグジュアリー体験と新たなトレンドとは?」をテーマに講演を行った。
アルチゼン・ホテル&リゾーツは中国、マカオ、ハワイなどで高級ホテルを展開する5つ星ブランド。中華圏からの富裕層などの旅行・消費市場に精通している同社のマース氏は、「富裕層が既成の豪華な施設だけに満足していたのは過去のことだ」と切り出した。
そして、『New Luxuryの創造』が必要であることを強調。その要件として、「文化的な体験」「充実した想い出」「人として豊かになれるもの」の3点を挙げた。
シンガポールから招かれたのは、セントーサ島にあるカペラ・シンガポールなどを運営するラグジュアリーホテル企業カペラ・ホテル&リゾーツのCEO、ニコラス・クレイトン氏(写真右)。
アジア太平洋地域のホテル開発で急成長中の同社は、「各地の歴史的建造物や自然をそのまま生かした、ラグジュアリーホテルをお届けしています」と。
日本進出のヴィジョンについても、「沖縄、その周辺の離島。もちろん東京や京都にも強い関心を持っています」と、前向きな姿勢を示した。
インバウンド富裕層へのラグジュアリーサービスの提供は、ノン・ゲーミング市場にとどまらない。数年後にスタートする日本版カジノにおいて、ホエールと呼ばれるハイローラーの集客に向けても、早いうちからの準備が必要だ。