15日、日本MGMリゾーツ(代表執行役員兼CEO:エド・バワーズ)が、思い切った意思決定を表明した。〝大阪ファースト方針〟と銘打った決定は、「日本でのIR=統合型リゾートの区域整備計画の認定を目指すため、今後は同社の経営資源を大阪に集中させる」というもの。
これまでにも、天神祭や道頓堀リバーウォークなど地元のイベントに協賛し、IRの最有力候補地とも言える大阪とのつながりを深めてきたMGM。年明け10日にはMGMリゾーツ・インターナショナルのジム・ムーレン会長兼CEOが大阪府の松井一郎知事と大阪市の吉村洋文市長を表敬訪問し、「大阪が一番だ」と語ったところだ。
日本MGMリゾーツの代表執行役員兼社長のジェイソン・ハイランド氏は、「MGMリゾーツのIR提案及び区域整備計画に大阪および関西の素晴らしい歴史・文化を反映すべく、今後も地域の観光産業関係者の皆様、経済界の皆様と交流を深めて行くことに大きな期待感を抱いております」と、コメントを発表。大阪への一本化は、日本版IRを勝ち取るための、アグレッシヴな戦略とも言えよう。
すでに大阪府の松井知事は、IR事業者選定の公募作業をこの春から開始することを表明している。今回のMGMの方針決定は、大阪IRを実現するための、強力な後ろ盾を得た形だ。