オーストラリアのクラウン・リゾーツは、メルボルンとシドニーの統合型リゾートで、すべての従業員、顧客、契約者にワクチン接種を義務付ける方針を認めており、パースもこれに追随する可能性がある。
この方針は、同社の新CEO兼マネージングディレクターであるスティーブ・マッキャン氏が9月に示唆していたが、従業員、組合、業界および企業団体との長期にわたる話し合いの結果、ようやく固まったと同社は述べている。
「当社のステークホルダーからは圧倒的な支持を得ており、建設的な協力を感謝している」と同氏。
「オーストラリアの雰囲気はここ数ヶ月で変わり、我々全員が果たすべき役割を人々が認識している。新型コロナウイルスは地域社会の多くの人々に壊滅的な影響を与えており、我々のビジネスはここで重要な役割を担っている。
当社は、従業員、ゲスト、事業継続性など、リゾートへのさらなる影響の可能性を抑えるために、尽力しなければならない」。
同方針は、メルボルンとシドニーでは直ちに実施されるが、パースでは現在協議中で、2022年1月31日までに実施することになっている。
「パースでは新型コロナの感染がほぼない環境が続いているが、政府の政策はまだ発展途上中で、協議はまだ進んでいない」と同氏は説明する。「方法を最終的に決定する必要があるが、当社の目的は、すべてのリゾートで整合性を取ることだ」。
「感染拡大当初から、当社は従業員の健康と福祉を常に最優先してきた。この方針はそれに沿ったものであり、従業員だけでなく、ゲスト、パートナー、投資家の利益に配慮するという当社の責任に沿っている」。
同社は以前、全従業員を対象に、ワクチン接種1回につき3時間の有給休暇を与え、接種後に有給休暇が必要となった際には1日の追加休暇を与えるワクチン奨励策を発表している。
スカイシティ・エンターテイメント・グループは10月29日(金)、ニュージーランドのカジノを対象に同様の方針を発表した。