フィリピンス・ポーツ委員会(PSC)は、成功を収めた自国のオリンピック選手に対し、国営のゲーミング規制当局PAGCORにより提供された資金と共に現金で報奨金を支給した。
PAGCORが委任されている国家スポーツ新興基金から賄われたこの報奨金で、重量挙げでフィリピン初のオリンピック金メダルを獲得したヒディリン・ディアス選手へ1,500万比ペソ(約3,281万円)、ボクシング銀メダリストのネスティー・ペテシオ選手とカルロ・パアラム選手へそれぞれ500万比ペソ(約1,094万円) 、そしてボクシング銅メダルを獲得したエウミール・マルシアル選手に200万比ペソ(約439万円)が支払われる。
また、ディアスのトレーナーであるアントニオ・アグスティン・ジュニア氏には500万比ペソ(約1,094万円)、水泳のルケ・マイケル・ゲビエ選手、新記録を出した重量挙げのエルレーン アン・アンド選手に、それぞれ250万比ペソ(約548万円)の報酬が与えられる。
PSCのウィリアム・ラミレス会長はPAGCORに送られた手紙の中で以下のように述べた。「PAGCORは、オリンピックに向けたフィリピンチームのトレーニングと準備への資金提供に貢献した。
彼らの助けを借りて、我が国の代表選手はフィリピン人アスリートにどれほど才能があるかを世界に示すことができた」。
オリンピック選手への現金による報奨金は National Athletes and Coaches Benefits and Incentives Act(国代表選手及びコーチへの報奨金等について定めた法令)によって義務付けられており、主要な国際スポーツ大会で勝利を収めたアスリートとそのコーチに対し金銭的報酬を与えることになっている。
PAGCORのアンドレア・ドミンゴ会長は、「我々は、将来十分な金銭的支援を受けたさらに多くのフィリピン人スポーツヒーローが誕生すると確信しているので、アスリートの発展に必要なサポートを提供する努力を惜しまないつもりだ。」と述べた。
PAGCORは今週、2016年以降、計73.7億比ペソ(約161億円)をPSCに送金したことを明らかにした。