マリーナベイ・サンズ(MBS)が9カ月ぶりにライブパフォーマンス会場であるサンズシアターを再開し、今週500人の観客に向けて2つのコンサートを開催する。
サンズシアターは、新型コロナウイルスの世界的感染拡大がシンガポールに及んだ3月に閉鎖した。カジノ、小売店、飲食店そして一部MICEイベントでさえもがその後再開していく中で、ライブショーは休演を続けてきた。
それが今週大きく変わることとなり、MBSは12月18日・19日に2日間の試験的なコンサートを開催すると発表した。これは部分的なロックダウン措置が今年に入って初めて実施されて以来、この島国全体で見ても最大のライブミュージックイベントとなる。
MBSは、地元シンガポールのアーティストが名を連ねる「バック・トゥ・ライブ」コンサートでは、厳しいソーシャル・ディスタンス確保対策が実施されると述べ、その中には各指定ゾーンの定員50人そして全ての座席を少なくとも1m間隔で設置するなどが含まれる。参加者側も、入場の際に迅速抗原検査の有効な陰性結果を提示しなければならない。
MBSのリゾート運営部門シニアバイスプレジデントのポール・タウン氏は「このイベントは、シンガポールでのライブエンターテイメントの段階的な復活に向けた大きな一歩であり、我々はこの種のイベントに選ばれた唯一の会場であることを光栄に思う。
責任ある形で当社のエンターテイメント会場を再開するにあたって、我々は信頼感を浸透させて観客を再び迎えることで、コンサートに行く人が、この新たな環境で最高のパフォーマンスを体験できるようにしたいと願っている」と述べた。