神奈川県知事にIR誘致支援を要望　横浜商工会議所

　横浜IRを巡っては賛成派の動きも活発化している。横浜商工会議所（上野孝会頭）は6日、神奈川県の黒岩祐治知事に2020年度の県政についての要望を提出した。人口減少や少子高齢化が進むなかでも活気のある地域づくりを目指す施策や、地元企業の活性化について要望した。横浜市が8月22日に誘致を正式表明したIRの実現に向けた支援や観光支援策の展開なども求めた。日経新聞が伝えたもの。

　戦略的要望では「IRの横浜誘致の実現」などを掲げた。川本守彦副会頭は「県としても経済活性化に向けて支援を図っていただきたい」と要望。スポーツ大会を生かした振興や災害対策も求めた。IR誘致に関連し、黒岩知事は「横浜市の判断を支援したい。いろんな意見もあると承知しているが、乗り越えながら合意形成に進むことを期待している」と述べた。

　要望書の提出後、川本氏は記者団に「まだIRの基本的な認識が市民・県民にない」と強調。他の公営ギャンブルなどが日本で野放図であるとして「（IR誘致が）横浜らしい対策ができるいい機会になる」と期待を示し、推進協議会を設立するなどして機運を高める方針を示した。