長崎県がハウステンボスに誘致を目指す、IR(カジノを含む統合型リゾート施設)の整備計画の最終案に、佐世保市議会が同意した。
市議会の採決では1人を除き、賛成多数で可決された。整備計画最終案は今後、長崎県議会の承認を得たうえで県が国に提出する。
計画案によると、事業費は約4,383億円で、特定目的会社「KYUSHUリゾーツジャパン」がホテルやMICE施設などを整備し、2027年秋頃の開業を目指す。開業5年目の年間売上高は2,716億円、年間来訪者は673万人、運営による経済波及効果は3,228億円と試算している。
資金調達については、IR設置運営事業予定者の「カジノオーストリアインターナショナルジャパン(CAIJ)」と長崎県は、事業用不動産大手CBRE(米国)が支援するとしており、既に外資系事業会社、国内企業などから事業費の予定額4,383億円を超える投融資を確約する「コミットメントレター」などを取得していると説明するが、調達先の企業名は示されてはいない。
IR誘致は大阪府・市と和歌山県も誘致を目指しており、国は最大3か所を認定する。