中国の旅行大手Trip.comの孫潔CEOは、地域および世界の旅行業界全体が2022年に回復する準備ができている証拠として、中国人観光客の間で強い需要が高まっていることを挙げた。
9日(木)にマカオで開催されたTrip.comの2021年グローバルパートナーサミットでの講演で、同CEOはグループの過去1年間の業績には、入境制限が緩和され始めたことで中国市民が旅行を再開したいという願望を反映した前向きな成長傾向が見られると述べた。このサミットでは、マカオへの旅行をさらに促進するための合意が行われた。
この成長傾向の中には、2019年の同時期と比較して21年第2四半期の中国本土での国内ホテル予約と航空券予約の2桁成長が見られる。同氏はまた、Trip.comでの21年第3四半期の世界の国内ホテル予約が19年第3四半期と比較して160%以上増加し、またヨーロッパでは、国境を跨ぐ航空券予約が前四半期と比較して200%増加したと述べた。
しかし同氏は、特にマカオに強気な見方をしており、マカオが「観光市場で大きな可能性を秘めている」とし、次のように話した。
「マカオにはとても良い施設がある。たとえば、私たちは現在サンズにいますが…このようなIRが上海に出来ると、年間360日は人でいっぱいになります。」
同氏はまた、マカオはMICEイベントの会場として十分に活用されていおらず、これはマカオが将来重点を置くべき分野であると付け加えた。
また同氏は、「マカオは中国のゲーミング都市として有名であるが、Trip.comはマカオのMICE開発を支援したいと考えている。マカオにはMICEのための優れた施設が多くある。この都市はこのように非常に優れた施設を備えているため、多くの会議が開催されている米国のラスベガスのようになるはずだ。
Trip.comがマカオ政府観光局と公式パートナーシップを結んだ最初の年におけるTrip.comグループのプラットフォーム上でのマカオ旅行の予約件数は、2021年の前半に前年比で244%増加したことが明らかとなった。「マカオ」のキーワード検索は、前年比で216%増加した。