マカオのジャンケット業界はまもなく消えてしまうのか?
直近48時間の間にIAGが話を聞いた多くの業界関係者が、マカオのジャンケットの将来について推測しており、我々が知っているようなジャンケット業界が2021年12月31日以降は存続しないだろうとの見方が強まっている。
先週、サンシティ・グループの元CEOであるアルビン・チャウ氏がマカオ当局に逮捕され、同グループのマカオのVIPルームが閉鎖されたことを受けて、同社は不安を感じている。少し前までマカオのVIP市場の45%を占めていた会社の事業が一瞬にして終わってしまったからだ。
しかし、同社の状況はジャンケット業界全体に影を落としており、ゲーミング業界の上級幹部はIAGに対し、かつては儲かっていたこの業界もこれで終わりかもしれないと語っている。
このような意見は、12月6日(月)にマカオで流れた未確認の噂や、香港の少なくとも1つの中国語メディアが急遽報じた、マカオのジャンケットルームがさらに営業を停止するかもしれないという噂に対して述べられたもの。詳細は未確認であるものの、ジャンケットが現在監視されていることや、2022年のコンセッション再入札の問題が迫っていることから、マカオのコンセッション保有者6社はすべて選択肢を検討していると考えられる。
証券会社バーンスタインが6日(月)に発表した記事によると、マカオの規制機関であるゲーミング監察協調局は、ジャンケットに対してクレジットの発行をやめ、現金でのプレーのみを認めるよう指示を出している。
また、マカオのジャンケット事業者は毎年1月1日にライセンスを取得しているが、最近の状況を考えると、DICJは今月末にかなりの決断を迫られるだろう。現在の状況からすると、コンセッション保有者がその決断を手助けすることになるかもしれない。
かつてはマカオのカジノ産業の王様だったが、コンセッション保有者の数字によると、マカオのGGRに対するVIPセクターの貢献度は2002年の77.2%を最高に、2011年の72.9%から2019年には38.7%にまで落ち込み、セグメントGGRは140億米ドル(約1兆5,900億円)と、全盛期の半分以下になっている。
同様に、DICJが認可したジャンケットの数は、2013年の235件から2021年には85件にまで減少。この85件のうち、2022年に生き残っているものがあるかどうかは、もうじき判明するだろう。