副会長、COO業務執行取締役
ウィン・マカオ
パワースコア: 1,001
昨年の順位: 15
評価理由
- スタート時からウィン・マカオのVIPマーケティングおよび政府関係において頼れる人物
- 創業者であるスティーブ・ウィン氏からの信頼が厚い長年の友人
長年リンダ・チェン氏が持っていたウィン・マカオVIP分野における事業の監督という役割は勢いよく減っている。しかし同時に、会社の今後の目標に対する彼女の重要性が増していることは誰の目から見ても明らかだ。
ウィンはジャンケットとのつながりが非常に深いことから、新型コロナの感染拡大や、中国当局による越境賭博の取り締まり強化によって打ちのめされるVIP業界の苦悩をひしひしと感じてきた。
しかし、VIPは別にして、チェン氏には、ウィンの政府関係リーダーというもう一つの役割の中でやるべき事がたくさんある。2022年6月、マカオのコンセ ッション保有者たちが持つ20年間のゲーミングライセンスが期限切れを迎える。それまでに再入札手続きが行われると見られており、チェン氏は新たなライセンス獲得を目指す会社の取り組みを引っ張る重要な役割を果たすことになる。
注目すべきは、DICJと事業者たちの間で9月に行われた直接面談でウィン・マカオの代表として話をしたのがチェン氏だったことだ。
明らかに彼女は会社の内側も外側も知っている。ラスベガスの3つの主要リゾートのオープニングチームの一員であったことに加えて(1989年のミラージュ、1993年のMGMグランド、1998年のベラージオ)、チェン氏はベラージオで国際マーケティング部のエグゼクティブバイスプレジデントを務め、その後MGMミラージュ(現MGMリゾーツ・インターナショナル)で国際マーケティング部エグゼクティブバイスプレジデントを務めた。
チェン氏は2002年に再びウィンに戻り、同年、ウィン・リゾーツがマカオのカジノライセンスを勝ち取ったタイミングでマカオへとやってきた。その後の2006年には、ウィン・マカオと同じ名前の半島側の施設の開業を監督した。