社長兼執行役員
ウィン・マカオ
パワースコア: 1,011
昨年の順位: 17
評価理由
- ウィン・パレスで船を安定させたことで高い評価を得た
- 入社15年目
- ウィンという高級ブランドを細部への注意を払って守ってきた
長年、ウィンブランドの顔を務めていたのはスティーブ・ウィン氏ではあるものの、マカオで15年間のほとんどの期間、実際に現場でかじ取りをしていたのはイアン・マイケル・コフラン氏だ。最初はウィン・マカオの施設長、そしてその後、コタイの施設ウィン・パレスも含めて管理するウィン・マカオ社長を務めている。
コフラン氏は2007年1月に入社し、6カ月以内にグラント・ボウイ氏に代わって半島側の施設、ウィン・マカオの施設長に就任した(ボウイ氏はその後MGMチャイナに入社)。2009年に執行役員になり、2016年10月から現在に至るまで、ウィン・マカオ社の社長を務めている。
その昇進が特に重要な意味を持っていた。42億米ドル(4,600億円)のウィン・パレスの開業後たった数カ月後の人事異動は、ウィンのコタイ新IRの業績が振るっておらず、コフラン氏がそれをひっくり返す人物として見られているということを世間に認めたようなものだった。
そして実際に彼は状況をひっくり返した。新型コロナの経済的影響にもかかわらず、ウィン・パレスはマカオで超高級施設として、他の追随を許さない評判を獲得し、パンデミックが直撃する直前までの2018年、2019年には過去最高の業績をあげるなど、マカオのプレミアムゲーミング界を率いるトップの 1社としての地位を築いてきた。
過去にはザ・ペニンシュラ・バンコクやザ・ペニンシュラ香港で働いた経験を持つコフラン氏は、自分から求めてはいないものの、ウィンブランドを守る人物として、ウィン・マカオで高く評価されている。細かいことにまでこだわる意識や、完璧を求める姿勢は、同社が2022年にウィン・パレスの第2フェーズ拡張の準備を再開した時にきっと役立つことだろう。