社長兼COO
ラスベガス・サンズ
パワースコア: 1,102
昨年の順位: 注目の顔ぶれ
評価理由
- 創業者であるシェルドン・アデルソン氏の義理の息子
- 長い間LVSの指導者になるために訓練されてきた
1月に創業者のシェルドン・アデルソン氏が死去し、パトリック・デュモン氏が世界的カジノ大手ラスベガス・サンズの社長兼最高執行責任者の職に昇進したことについては何ら驚くことではなかった。
アデルソン氏と死別した妻のマリアム・アデルソン氏の娘、シヴァン・オックスホーン氏の夫であるデュモン氏は2010年からサンズチームの一員として働いている。2013年に財務・戦略部SVPに、そして2016年に最高財務責任者に就任したデュモン氏は、2017年に取締役となり、アデルソン氏が亡くなるまでの数年間、同氏とロブ・ゴールドスタイン氏と共にLVSを導いた三人組の一人だった。
現在は、新会長兼CEOであるゴールドスタイン氏と協力しながら、デュモン氏は一刻も無駄にすることなく積極的な役割を果たしている。3月、LVSはザ・ベネチアン・リゾート ラスベガスおよびサンズ•エキスポ&コンベンションセンターを含むラスベガスにある全ての資産を62億5,000万米ドル(6,900億円)で売却するための合意に達したことを発表した。
LVSは今はまだ手の内を明かしてはいないものの、4月にデュモン氏は投資家に対して、その他の機会には同社の現在のマーケットであるマカオとシンガポールでのより大規模な投資が含まれる、そしてサンズ・チャイナへの持株を増やすことになる可能性があると話した。
その他の長期的な機会には、カジノゲーミング合法化のための提案を最後まで押し通した場合にはタイ、そして日本が含まれる可能性がある。LVSは2020年に規制上の障害を理由に横浜から撤退したものの、それら課題が対処されれば戻ってくることも検討すると述べている。
過去にミラーバックファイアとベアー・スターンズで投資銀行家を務めていたデュモン氏は、ジョンズ・ホプキンズ大学で機械工学の理学士号を、そしてコロンビアビジネススクールで経営学修士号を取得している。