ベトナムの休暇島であるフーコックに20日(土)、新ワクチンパスポート制度を利用した204人の韓国人観光客が到着した。これは新型コロナによる感染拡大以降、初の外国人観光客の受け入れとなる。
地元メディアの報道によると、観光客は正午頃にソウルからフーコック国際空港に到着し、その週の滞在地となるフーコックユナイテッドセンターに直接向かった。
島の北に位置するフーコックユナイテッドセンターは、不動産大手のビングループによる28億米ドル(約3,053億円)をかけて開発した施設だ。この施設は「スーパーツーリズム・リゾート・エンターテイメント・コンプレックス」と呼ばれ、1,000ヘクタール以上の敷地に、複数の5つ星ホテルブランド全体で約1万2,000室の客室ホテルを備えている。また、ベトナム最大のテーマパークであるビンワンダーズ・フーコック、動物保護公園、18ホールのゴルフコース、ショッピングとエンターテイメント地区、MICE施設、マルチメディアショー、24時間営業の露店市場と病院が併設されている。
この開発には、フーコック・ツーリズム・ディベロップメント・アンド・インベストメント・カンパニーによって2019年1月に開業したコロナリゾート&カジノも含まれおり、ここが未だベトナムで唯一国民がギャンブルすることを許されているカジノである。
Inside Asian Gamingが以前に報道したように、ベトナムの文化体育観光部は国境再開に向けた計画の第一段階として、キエンザン、カンホア、クアンナム、ダナン、クアンニンの5つの都市と省を、今月から外国人観光客の受け入れを可能とする地域に指定している。
ただし、観光客はワクチン接種の完了、指定旅行代理店でのパッケージツアー予約、出発前72時間以内の新型コロナ検査での陰性証明、そして入国前に居住地と滞在先の手配をしなければならない。
先週、米国から2機の旅客機がクアンナムに到着し、旅行客らはサンシティグループが一部所有する統合型リゾートのホイアナに滞在した。
新型コロナによる感染拡大前の2019年には、フーコックは510万人の観光客を受け入れていたが、そのうちの約50万人が、主に中国、韓国、日本、ロシアからの外国人観光客であった。