アライアンス・グローバル・グループ (AGI)が今週発表した情報によると、リゾートワールド・マニラ(RWM)の21年第三四半期のゲーミング粗収益が前年比53%、前四半期比46%増の49億比ペソ(約111.5億円)となった。
RWMを運営するトラベラーズ・インターナショナル・ホテル・グループの株式は、AGIが56.8%、ゲンティン香港が39.2%を所有し、残りはその他さまざまな関係者が所有している。
月曜日の提出書類の中で、AGIは、RWMが21年第3四半期の一時期な封鎖を乗り越え、50億比ペソ(約114億円)の総収益を記録したと述べた。これは前年比36%、四半期比9%の増加となる。これは主に49億比ペソ(約111.5億円)となったGGRの回復によるものである一方、ホテルの収益は「かなり安定」しており、平均稼働率は「パンデミック以前とほぼ同レベル」の79%を維持している。
トラベラーズ社は、2021年の第3四半期までに19億比ペソ(約43億円)の収益を上げ、2020年の同時期の54億比ペソ(約123億円)の損失を逆転させた。ただしこれには、マニラのウェストサイドシティプロジェクトの関連子会社のサービスによってもたらされた一時的な利益56億比ペソ(約127億円)も含まれている。マニラのエンターテインメント・シティ地区のウェストサイドシティプロジェクトでは、現在サンシティグループの子会社のサントラスト・リゾート・ホールディングスが現在建設中の10億米ドル(約1,142億円)をかけたホテルとカジノがある。
同社は、年始から9月20日までの9カ月間の総収益が前年比28%増の148億比ペソ(約337億円)、GGRが37%増の128億比ペソ(約291億円)であったと報告した。
同様に9月までのAGIのグループ全体の純利益は前年比173%増の173億比ペソ(約394億円)となった。これには不動産大手のメガワールド・コーポレーション、蒸留酒製造会社のエンペラドール、フィリピンでマクドナルドを運営するゴールデンアーチス・デベロップメント(GADC)、インフラ開発会社のインフラコープ・デベロップメントの利益が含まれている。
AGIのケビン・タンCEOは、次のように述べている。「ホリデーシーズンに向けて大幅なリベンジ消費が見込めるため、我々は経済のさらなる回復を待ち望んでいる。また、新たな活動を継続し、願わくば来年までに弊社グループにとってパンデミックからの完全回復への道が開かれることを期待している」。