MGMチャイナは、2021年7-9月期の純売上高が2億8,900万米ドル(約329億円)を記録し、2019年の同時期と比較して61%落ち込み、6月四半期の3億1,100万米ドル(約354億円)から7%の減収となった。
減収にもかかわらず、MGMチャイナの21年第3四半期の調整後施設EBITDARは、700万ドル(約7.9億円)を達成した。これは昨年第3四半期の9,600万ドル(約109億円)の損失から好転し、21年第2四半期の900万ドル(約10億円)からはわずかに減少しただけだ。
同社によれば、メインのゲーミングフロアでの勝ち金は20年第3四半期に2,500万ドル(約28億円)であったのに対し、2億2,200万ドル(約253億円)に到達したが、21年第2四半期より12%減少となった。テーブルドロップは、第2四半期より17%減、そして19年第3四半期の水準からは51%減少となり10億米ドル(約1,140億円)となった。
VIPテーブルゲームの勝ち金は、第2四半期よりわずかに増え、昨年同時期の1,700万ドル(約19億円)より300%以上の増加の7,200万ドル(約83億円)。VIPテーブルゲームの売上高は、第2四半期より30%減少し、昨年同時期より79%減の18億米ドル(約2,052億円)となった。
施設別では、MGMマカオの収益は第2四半期の13.4億香港ドル(約196億円)から減少し、12.2億香港ドル(約179億円)を記録した。同施設の調整後施設EBITDARは第2四半期の1億1,600万香港ドル(約17億円)から増加し、1億2,680万香港ドル(約18.5億円)となっている。
MGMコタイの収益は、第2四半期の10.7億香港ドル(約157億円)から減少し、10.3億香港ドル(約151億円)を記録している。同施設の調整後施設EBITDARは第2四半期の5,540万香港ドル(約8億円)の損失に対し、2,630万香港ドル(約3.8億円)であった。
四半期中は両施設ともマカオ市内での新型コロナによる小規模感染の発生に続き、マカオと隣接する珠海市との国境制限の影響を大きく受けた。
親会社のMGMリゾーツは、グループ全体で前年比140%増の27億ドル(約3,078億円)の収益を記録した。また前年の純損失が5億3,500万ドル(約610億円)であったのに対し、同社に帰属する純利益は14億ドル(約1,596億円)であった。 連結調整後EBITDARは7億6,500万米ドル(約873億円)。