サイエンティフィック・ゲームズは、米国の資産運用会社ブルックフィールド・ビジネスパートナーズL.P.に宝くじ事業を売却することを発表した。これは60.5億米ドル(約6,872億円)の大規模な取引となる。
同社が28日(木)の朝(アジア時間)に発表した詳細によると、この売却は2022年と2023年の特定のEBITDA目標の達成度合いに基づき、58億2,500万米ドル(約6,617億円)の現金と最大2億2,500万米ドル(約6,617億円)のアーンアウトで構成されているとのこと。また、2022年の第2四半期に取引完了を予定している。
この売却のニュースは、同社の債務削減の取り組みの一環として、宝くじ事業をオーストラリア証券取引所に上場する準備をしていたという臆測に関して終止符を打つ。
同社バリー・コトル社長兼CEOは、次のように述べている。「この取引は、弊社の規定戦略の実行を加速する上で変革をもたらす。具体的には、ポートフォリオを最適化やバランスシートの積極的な活用、そして将来の成長に投資するよう我々を位置づけるための実現である。
我々は宝くじ事業売却のための道筋を徹底的に見直した。それにより確信したのは、この取引が複雑さと売却リスクを最小限に抑えながらも価値と確実性を最大化し、弊社とSG Lotteryの両社を独自の成長軌道に沿って継続的に成功できるよう位置付けているということだ」。
また同氏は、「この取引と以前に発表されたスポーツベッティング部門の売却による大幅な短期的収益は、弊社のバランスシートを一変させ、弊社の事業戦略を加速するために組織的および非組織的に投資すべき財務上の柔軟性をもたらすだろう。この取引は大きな節目であり、我々がクロスプラットフォームグローバルゲーム企業を先導し、また株主に最大限の企業価値をもたらすというビジョンを達成させるための確実な道となる」とも述べている。
同社によると、宝くじ部門は50か国以上で 130を超える政府および非政府の宝くじ事業体と取引を行っている。