韓国裁判所は、同国内で唯一地元民が賭けることができるカジノの江原ランドは、違法な手段で雇われた222人の従業員の解雇は正当であったとの裁定を下した。
当該施設の従業員全員が、2012年11月〜2013年4月にかけて、江原ランドが政治的および内部的なつながりを介して500人以上のスタッフを不当に雇用したという職員汚職事件による恩恵を受けていた。同社の前CEO、チェ・ハンジブ氏が、著名な政治家と繋がりのある応募者を確実に採用するために職務評価を調整するよう当局に指示していたことが判明した。同氏は、後に3年間の懲役刑を受けた。
韓国の野党ハンナラ党の2人の主要メンバーである權性東(グォン・ソンドン)と廉東烈(ヨムドンヨル)もまた、選ばれた候補者が合格するように面接の点数を操作し、50人の研修生の雇用に影響を与えたとして起訴されている。
江原ランドは、2019年9月に発表した声明の中で、2012~2013年の間に雇った518人中493人(約95%)は「有力な人物のコネのために採用した」と認めている。
韓国日報の報道によれば、江原ランドに解雇された222人の従業員が最近、不当解雇を主張し訴訟を起こした。しかし、春川地方裁判所の寧越支部第1民事部は22日(金)、彼らの主張を却下し、次のように述べた。「不当に雇用されたために相当な期間働いたからといって、この解雇が信義誠実の原則に反していると見なすのは困難である」。
江原ランドは先日、職員汚職事件の被害者となった21人の申請者に対し、それぞれ300万ウォン(約28万円)から800万ウォン(約74万円)の補償金を支払うように命じられた。