シンガポールの統合型リゾート、マリーナベイ・サンズ(MBS)とリゾートワールド・セントーサ(RWS)は10月13日(水)から、ゲーミングエリアを含む施設へのワクチン接種を受けていない人の入場を禁止する新しい規制を導入した。
今回の方針転換は、新型コロナ感染拡大を抑制するために保健省が10月13日に発表した新ルールに基づくもの。ワクチンを完全に接種したとみなされるには、世界保健機関(WHO)が承認したワクチンの2回目の接種を14日以上前に受けている必要がある。
新しいルールでは、既に実施されていた飲食店向けの施策を拡大する形で、アトラクション、ショッピングモール、ホーカーセンター、コーヒーショップへの未接種者の入場が禁止される。
MBSのウェブサイトに掲載された告知によると、10月13日からカジノは「21歳以上の完全にワクチン接種済みの人で、2人までのグループに限り入場可能。事前検査(PET)の結果が陰性である場合、またはPETが免除されている場合は、すべての条件を満たしていれば入場が許可」される。
MBSのアトラクション、ホテル、ショッパーズ・アット・マリーナベイ・サンズも2人までの利用が可能。
MBSでは、スタッフのワクチン接種率が97%以上であることに加え、「スタッフの定期検査プログラムをさらに強化」している。
RWSは、「1グループあたりの利用者数は、現在の政府の規制で認められている最大数を超えないこと」と、ウェブサイトに同様の対策を掲載している。
同国では、9月初旬に新型コロナからの回復計画の一環として規制を緩和して以来、感染者が大幅に増加。今回の規制緩和は、同国のワクチン接種率が80%に達したことを受けて導入された。