ビクトリア州のカジノ規制当局に対する独立調査は、ジャンケットを禁止する正式な法律の制定、プレミアムプレーヤーの適正化、現場と調査の両方の規制リソースへの投資拡大を要求したが、当局の汚職や不正行為は認められなかった。
ビクトリア州賭博および酒類規制委員会(VCGLR)の調査は、イアン・フレッケルトン勅選弁護士を責任者とし、7月に発表された。これは、VCGLRの元カジノ検査官5人がクラウン・メルボルンに対して便宜を図っていたとして告発したことを受けたもので、地元の時事番組のフォー・コーナーズで放映された。
具体的には、同社のマネーロンダリングの調査をVCGLRから積極的に妨害されたこと、犯罪行為の報告に対してVCGLRは何の行動も取らなかったこと、同社がVCGLRのオフィスを運営したと言われるまでに不当な影響力を行使していたことを主張した。
ビクトリア州政府は、カジノ・ギャンブル専門の規制機関を設立して、ギャンブル規制を抜本的に見直す計画をすでに発表しているが、10月13日(水)に公開された148ページの同氏の報告書は、元検査官らの主張を裏付ける証拠はないとしている。
報告書には、「我々の調査によれば、VCGLRにおける不正行為、汚職、不法行為、法令違反、または不正な目的に基づく動機は認められなかった」と書かれている。
しかし、ジャンケットやプレミアムプレーヤーの規制に関する一連の提言は記載されている。
特に、ジャンケットは「名目だけでなく実質的にも…法的に廃止すべき」であり、将来的にモデルを変更して再開する場合には、「少なくとも、規制当局の最も厳格な監視を受ける必要がある」としている。
また、プレミアムプレーヤーに関するリスクの評価について、特に伝統的にカジノ運営者が作成し、規制当局が承認する内部統制報告書を介して、カジノと規制当局の連携方法の見直しも提案。その一部は過度に「願望的で非具体的」なものもあり、規制のツールとしては問題があるとしている。
報告書では、「カジノ事業者によるプレミアムプレーヤーの適正評価を規定する2020年内部統制報告書について、当該人物が適正であるかどうかを信頼性と説明責任を持って十分なレベルで評価し、規制当局がカジノ事業者による当該評価に対する規制責任を効果的に果たせるよう、見直しを行うべきだ」としている。
また、「規制当局のコンプライアンス部門内の情報・調査ユニットのリソースと能力にさらなる投資を行う」ことや、規制当局のカジノチームの規模を拡大し、常に適切なスタッフを確保することも検討されるべきである。
VCGLRの議長であるロス・ケネディ氏は、13日(水)に発表された報告書を受けて声明を出し、自分たちのチームの正当性が証明されたと述べた。
「独立調査の調査結果は、当初の申し立てが放送されたときと同じくらいの重要性を持つに値する」と同氏。
「調査の結果、VCGLRの健全性が確認されたのは喜ばしいものの、すでに対処済みだが歴史的な欠点が指摘された。さらなる改善のための提言は歓迎すべきことで、現在進行中の改革プログラムと一致しており、完全に実施される予定だ」。
「フレッケルトン氏博士は、VCGLRの従業員や役員の不正行為、汚職、違法行為の証拠を発見しておらず、現在の経営陣は献身的でプロ意識が高く、反省しているということで安心している」。