PHリゾーツ・グループは、フィリピンのゲーミング規制当局PAGCORに対し、クラークでの統合型リゾート開発のために付与されていた暫定ライセンスを自主的に停止するよう要請し、承認を得たと発表した。
PHリゾーツ・グループのクラークのIRは、ウデンナ・グループが所有する177ヘクタールのクラーク・グローバル・シティ内の4.4ヘクタールの土地に、600台の電子ゲーミング機、100台のゲーミングテーブル、400室のホテル、さらに小売店とレストランを備えたThe Base(ザ・ベース)という名称で準備されていた。
2022年のオープンを予定していたが、同社の現地子会社であるクラーク・グランドレジャー・コーポレーション(CGLC)が、「カジノゲーミング業界を取り巻く不確実性が残り、特にパンパンガ州クラークでの競争が激化しているため」、PAGCORにライセンスの自主的な停止を要請したと10月6日(水)に発表。
この自主的な停止は、PAGCORの承認が得られれば後日解除できるが、これによりPHリゾーツ・グループは、より大規模なIRプロジェクトであるセブ島のエメラルドベイ・リゾート&カジノの建設と開発にリソースを集中させられる。
「現在の財務予測は、当社のエメラルドベイ計画が中心となっているため、CGLCのライセンスの自主的な停止は、現在の財務数値には影響しないだろう」と同社はコメント。「したがって、当社は今回の停止が(その)事業にほとんど影響を与えないと予想している」。
エメラルドベイは現在、22年第3四半期までにフルオープンする予定で、第1期ではゲーミングテーブル122台、電子ゲーミング機600台、ホテル270室を予定している。