韓国・パラダイスの9月のカジノ収益は急落し、前月比84.0%減、前年比53.6%減の95.5億ウォン(約8.9億円)となった。
この収益減少は、韓国の1日あたり感染者数が2,000件以上となった9月26日〜10月3日の期間を含む拡大中の新型コロナとの闘いが続いているためである。直近2日間の感染者数はそれぞれ約1,600人と減ってはいるが、これは実施された検査数の減少に起因している。
現在、ソウルと仁川をなどの首都圏の周辺地域のカジノ運営に制限はないが、ソウル市全体は7月12日以降、ビジネスの制限や個人的な集まりの禁止など、レベル4の制限下にある。この防疫レベルは、4日(月)にさらに2週間延長された。
ソウルのパラダイスウォーカーヒル、済州グランド、釜山のカジノパラダイス、仁川のパラダイスシティを運営するパラダイスは、9月のカジノ収益の減少の理由を明かさなかったが、テーブルドロップの収益は連続で44.4%、前年比で24.8%減少し、1022.7億ウォン(約96億円)に落ち込んでいる。
2021年の年明けから9月までの全体のカジノ収益は、前年比27.7%減の1887.1億ウォン(約177億円)になった。
外国人専用カジノ事業者のグランド・コリア・レジャー(GKL)は、同じく9月のカジノ収益を94億2,000万ウォン(約8.8億円)と報告したが、この数字は8月に比べて7.0%改善し、2020年9月とほぼ横ばいであった。
テーブルドロップは704.3億ウォン(約66億円)で、前月比でわずかに減少となったが、年明けからの9カ月間におけるテーブルドロップ全体の収益は、は60.3%減の5086.9億ウォン(約477億円)であった。
GKLは、セブンラックブランドのカジノをソウルで2軒、釜山で1軒運営をしている。