サイエンティフィック・ゲームズは、スポーツベッティング事業のオープンベットを世界的なスポーツ・エンタテイメント企業であるエンデバー・グループに12億米ドル(約1,330億円)で売却することを発表した。
現金および株式による取引は22年第2四半期中に完了する予定で、サイエンティフィック・ゲームズは現金10億米ドル(約1,110億円)とエンデバーの株式2億米ドル(約222億円)を受け取る予定。
今回の売却は、サイエンティフィック・ゲームズが6月に発表した、デレバレッジとデジタル部門へのさらなる投資を目的とした、ロトおよびスポーツベッティング事業の売却計画に基づくもの。同社は各事業の売却について、新規株式公開、特別目的買収会社(SPAC)との組み合わせ、他の事業との戦略的組み合わせなどの戦略的選択肢を検討していると述べていた。
オープンベットは、北米、欧州、アジア太平洋地域の事業者にスポーツベッティング技術を提供しており、現在、米国の12州にある24のスポーツブックを含む75以上のグローバルな顧客を抱えている。
サイエンティフィック・ゲームズ社の社長兼CEOであるバリー・コトル氏は、「今回の取引は、当社の株主にとっての価値を最大化し、クロスプラットフォームの世界的なゲーム会社になるという当社のビジョンを迅速に推進するために、オープンベットを売却するという徹底したプロセスの集大成である」と述べ、以下のように続けた。
「今回の買収は、当社のポートフォリオを最適化し、バランスシートをデレバレッジすることで財務の柔軟性を高めるための重要な出来事だ。これにより、当社は主要な成長分野、特にコンテンツおよびデジタル市場において、組織的および非組織的な投資を行えるようになる」。
「会社を変革し、従業員、顧客、株主に大きな価値をもたらせるよう、約束を果たし、戦略を実行している」。