韓国の外国人専用カジノ事業者であるバラダイスとグランド・コリア・レジャー(GKL)は、パラダイスの月次業績が2020年2月以来最高となるような幸運を伴いながら、両社とも8月の収益が増加となった。
パラダイスは7月に69.5億ウォン(約6億5,976万円)のカジノ収益を計上し、8月には前月比762%の収益回復を発表した。これは、昨年初めに発表した収益の643億ウォン(約61億円)以来、最高の月次業績となる。その8月の収益は、前年同月に記録した172.9億ウォン(約16億円)より244%高くなった。
ソウルのパラダイス・ウォーカーヒル、済州グランド、釜山のカジノ パラダイス、仁川のパラダイス シティを運営する同社は、劇的な上昇理由について明確には述べなかったが、それはテーブル・ドロップが7月に比べてわずか28.0%増の1838.6億ウォン(約175億円)に達しことによる幸運が主なようだ。
ゲーミング機の収益がわずか4.2%増の20億ウォン(約1.9億円)であったのに対し、テーブルゲームの収益は10倍増の574.9億ウォン(約55億円)となり収益の大部分を占めたが、2021年最初の7カ月のカジノ収益は前年比25.6%減の1789.6億ウォン(約170億円)となった。
GKLは、8月のカジノ売上高は前月比16.6%増、前年比31%減の88ウォン(約8.3億円)となり、テーブルゲームは18.5%増の72.1億ウォン(約6.8億円)、ゲーミング機は7.8%増の16億ウォン(約1.5億円)と、比較的落ち着いた増加を見せた。
テーブル・ドロップは、7月から4.5%増加して715.9億ウォン(約68億円)となった。
GKLは、セブンラックブランドのカジノをソウルで2店舗、釜山で1店舗運営をしている。
両社は引き続き新型コロナ感染拡大の影響を強く受けており、パラダイスは、8月にソウルのパラダイス・ウォーカーヒルで新型コロナ感染が確認されたために2度閉鎖を行っている。
韓国政府が先週末、3日(金)時点の7日間の新型コロナ平均感染者数が1,709件となったために、グレーターソウル地域で最も厳しい制限措置となるレベル4の4週間延長の発表後、同社の8月の業績が発表される。8月11日には、韓国国内で過去最高の2,223件の感染症例数を記録している。