韓国の外国人専用統合型リゾートの大手事業者パラダイスは、21年第2四半期の純利益が235億ウォン(約22億5,000万円)、しかしEBITDAは25億ウォン(約2億3,900万円)の赤字と報告。これはカジノの売上が低迷したものの、ホテルの売上が増加したことによるものだ。
同社の6月期の財務諸表によると、新型コロナウイルスの影響が続いていることにより、売上高は前年同期比13.4%増、前期比12.4%減の846億ウォン(約80億9,000万円)となった。
カジノの売上高は306億ウォン(約29億3,000万円)で、前年同期比14.0%、前期比19.2%の減少となったが、ホテルの売上高は216億ウォン(約20億7,000万円)で、前年同期比79.8%、前期比39.1%の増加となった。
その中でも、セガサミーホールディングスと提携している統合型リゾートのパラダイス・シティではソーシャルディスタンスが緩和されたことで、ホテルの売上高が96.3%増の169億ウォン(約16億2,000万円)となっている。
一方、カジノ売上高は139億ウォン(約13億3,000万円)で、前年同期比12.9%、前期比50%以上の減少となった。同施設は、EBITDA損失が19億ウォン(約1億8,200万円)、純損失が278億ウォン(約26億6,000万円)を記録した。
注目すべきは、パラダイスのカジノ売上高がソウルのパラダイス・ウォーカーヒル、釜山カジノ、済州グランド、仁川のパラダイス シティの4施設全てで減少し、2020年3月期以来の低水準となったことである。
韓国は引き続き感染拡大の影響を受けており、8月11日(水)には新規感染者数2,223人が報告され、1日あたりの新規感染者数が過去最高を記録した。