スタジオシティ・インターナショナル・ホールディングス・リミテッドは、子会社のスタジオシティ・ファイナンスが11億米ドル(約1,210億円)の優先債権を発行し、中華(マカオ)金融資産交易取引所株式会社(MOX)に上場することを発表した。
今回の上場は、1月に発行された2029年満期の5.00%の優先債権7億5,000万米ドル(約828億円)分と、5月に発行された3億5,000万米ドル(約386億円)の追加債権に関するもので、その収益の一部はスタジオシティ第2フェーズの開発資金に充てられている。
これは、親会社のメルコが6月下旬に2029年満期の5.375%の優先債権11億5,000万米ドル(約1,270億円)分を発行してMOXに上場したことも受けている。メルコは、マカオの統合型リゾートを同名で運営するスタジオシティの54.7%の株式を保有する。
メルコによると、メルコとスタジオシティの両債の上場によりグループが上場する債券の総額は、非金融機関としてはマカオで最高額の22億5,000万米ドル(約2,480億円)となる。
「今回の上場は、地元の金融取引プラットフォームへのメルコの支援と、世界に認められた金融ハブおよび観光センターとしてのマカオのさらなる発展に対するメルコの自信をより一層示すもの」と同社。
マカオのコンセッション企業は、他にも2社がMOXに上場。 SJMホールディングスは5月初旬に、約2億米ドル(約221億円)相当の優先債権を発行してMOXに上場することを発表。MGMチャイナも、2027年満期の4.75%の優先債権7億5000万米ドル(約828億円)分を発行し、MOXと香港証券取引所への二重上場を果たしている。