韓国で唯一、地元住民が利用できるカジノの江原ランドの元CEOは、政治家及び内部のコネを介して数百人の従業員を不正に雇用したという有罪判決に対する上訴が棄却された後で、禁固3年の刑に処された。
上訴する以前の2019年1月に初めて有罪判決を受けたチェ・フンジプ氏は、先週、春川地方裁判所の第2刑事部によって、有力政治家に繋がる候補者を確実に江原ランドの役職に就けるよう職務評価の調整を職員に指示した罪で有罪判決を受けている。聯合ニュースの報道によれば、70歳のチェ氏は直ちに拘留されたとのこと。
韓国野党で当時の自由韓国党の主要メンバーである權性東(グォン・ソンドン)氏及び廉東烈(ヨム・ドンヨル)氏の2名は、2012年11月~2013年4月にかけて行われた深刻な不祥事に関与したとして、2018年7月に起訴されている。両氏は、選抜された候補者が合格するよう面接の点数を操作することで、研修生50人の雇用に影響を与えたと言われている。
江原ランドは、2019年9月に発表した声明の中で、2012~2013年の間に雇った518人中493人(約95%)は「有力な人物のコネのために採用した」と認めている。
この汚職は2015年に明らかとなり、チェ氏は上訴する前の2019年に有罪となっている。
当時の元裁判官は、「公的機関の最高経営責任者として、チェ氏は外部からの要求を拒否し、採用プロセスの客観性及び公平性を確保する責任があったが、それを怠り、有力な人物からの要望を受けて公募という形で特定の人物を雇うという犯罪を主導した。」と述べた。
江原ランドの当時の企画調整室長もまた、同リゾートのウォーターワールド・テーマパークでの水質と環境専門家の公募に関連する汚職に関与したとして、執行猶予2年、禁固10カ月の刑を言い渡された。