中国のオンラインゲーミング事業者のアワーゲーミング・インターナショナル・ホールディングスが一部所有し、ナスダック上場のeスポーツおよびポーカーベンチャーであるアライド・eスポーツ・エンターテイメントは、ワールドポーカーツアー(WPT)の資産を1.5億米ドル(約165億円)で売却完了したと述べた。
米国のゲーミング会社バリーズ(Bally’s)との入札競争後に行われるこの取引で、エレメント・パートナーズ LLCは、アライドeスポーツのポーカー関連事業を共同で運営または従事する各法人の発行済み資本株式の100%と全資産を取得する予定だ。
もともとエレメント・パートナーズは1月にWPTの入札を7,800万ドル(約86億円)で提案していたが、3月にバリーズが1億ドル(約110億円)の高額のオファーを出したために、同社は採算限度を超えた入札をせざるを得なかった。最終的にバリーズとエレメントパートナーズの両社は、アライド・eスポーツと同じ付け値に落ち着いた。同社は、それを上回る付け値によってのみ交代可能とした当初の合意に基づくエレメントパートナーの入札受け入れを承認している。
同社はWPTの売却完了を経た現在、eスポーツ事業とその売却で得た現金資産で構成されていると述べている。
アワーゲーミングが提出した文書によると、この売却で同社の社長兼WPTのアダム・プリスカCEOは、売却関連で提供されたサービスに649,23米ドル(約7,180万円)、さらに同氏が会社と交わしたチェンジオブコントロール条項に関連する419,327米ドル(約4,639万円)を支払っている。
同氏はWPTとの雇用契約がエレメントパートナーズに移管されている間、アライド・eスポーツのディレクターのまま残留する予定だ。
WPTは長い間世界をリードするポーカーブランドの1つであり、画期的な深夜のトーナメント放送で2000年代初頭の世界的ポーカーブームの火付け役となったとされている。その生中継イベントの多くは、日本、韓国、ベトナム、フィリピン、カンボジア、インド、オーストラリア、台湾を含むアジアじゅうで行われるトーナメントシリーズを呼び物にしている。