サイパンのカジノ事業者であるインペリアル・パシフィック・インターナショナル(CNMI)LLCが所有する車両と電子ゲーミング機が、210万米ドル(約2.3億円)の債務を返済するため元請負業者に売却される予定である。
マリアナ・バラエティ(Marianas Variety)の記事の通り、連邦裁判所は建設会社USA Fanter Corpからの請求を承諾している。同社は、インペリアル・パレス・サイパンで完了している未払いの工事費用210万米ドル(約2.3億円)を求めてIPIに対して執行令状を発行する。
判決条件の下で、IPIはすべての車両とゲーミング機を保持し、登録と保険を売却されるまで最新の状態にしておくよう命じられた。
「全車両とゲーミング機は、サイパンのガラパンにあるIPIのホテルとカジノの複合施設の地下駐車場またはチャイナタウンにあるIPIの住宅のいずれかに保管しなければならない。」とNMI地方裁判所のラモーナ V.マングロナ裁判長は述べた。
USA Fanter社は、建設会社に有利となった2月の判決にIPIが応じなかった後の6月に執行令状を請求している。IPIはその支払いのために30日間の猶予が与えられていたが、結果支払わなかった。
IPIの車両とゲーミング機の価値は約320万米ドル(約3.5億円)と推定されている。
2020年に3億6,700万米ドル(約404億円)の損失を報告したIPIは、先日、北マリアナ諸島の連邦カジノ委員会(CCC)によるカジノライセンスの無期限停止について司法審査を行うようサイパンの高等裁判所に審査請求を提出した。 インペリアル・パレス・サイパンのカジノは、新型コロナにより2020年3月から閉鎖されている。