現在、IR設置運営事業者の公募が最終段階に入っている長崎県から進捗状況についての情報が入った。「公募は予定どおり進んでいる」とのこと。
長崎県は現在、IR事業者公募の2次審査に入っており、8月にも▽オシドリ・コンソーシアム、▽カジノオーストリア、▽ニキ・チャウフー(パークビュー)グループ(五十音順)の3者の中から1者を決定する予定。
IR誘致に関連して、長崎県をはじめとした圏内では様々な取組が行われている。
▽第2回九州・長崎国際観光人材育成セミナー
九州・長崎国際観光人材育成コンソーシアム準備会は、第2回セミナーを7月31日午後1時から開催する。このセミナーは、観光、接客、教育分野を対象としており、2月27日に開催された第1回セミナーから拡大した内容を前半部分で取り上げる。後半は、国際的な接客、観光及びIR産業に従事しているゲストスピーカーが登壇予定。セミナーはオンライン形式の日本語で行われる。
▽地域での取組
長崎県は、地元企業の経済的便益やビジネス機会、ギャンブル等依存症対策、あるいは、国際観光人材育成に関するIR関連事項について、国際的なイベントやセミナーを継続的に開催している。九州地方知事会の支援や九州での様々な団体の設立を通じて、九州地域の効果的な振興や継続的な発展のための複数の先進的な取組が行われている。
以下はその一例。
・九州IR推進協議会
・九州・長崎IR安全安心ネットワーク協議会準備会
・九州地方依存症対策ネットワーク協議会(設立予定)
・九州・長崎国際観光人材育成コンソーシアム準備会
▽地域イベントや活動
6月4日に九州IR推進協議会が、第1回ビジネスセミナーを開催。冒頭、九州IR推進協議会の麻生会長(当時)と佐世保商工会議所の金子会頭が挨拶し、IR産業に従事経験のある様々なスピーカーが登壇した。セミナーでは、経済的効果やビジネス機会について、詳細情報を提供し、九州・長崎IRの成功と地域経済の発展には地域の協力が重要との佐世保市長の閉会挨拶で締めくくった。
九州・長崎IR安全安心ネットワーク協議会準備会は、第1回合同部会を6月30日に開催。IRに関連した依存症対策と地域の治安維持対策等について、意見交換した。この合同部会には、依存対策部会及び青少年・治安等対策部会の構成団体として、長崎大学付属病院、PTA連合会、7地区自治協議会、長崎県警、長崎県、佐世保市等が参加している。
▽今後の取組
前述の九州地方依存症対策ネットワーク協議会は、今夏に第1回会議を開催し、発足予定。協議会では、効果的なギャンブル等依存症の予防、対策、改善をはじめとする様々な依存症対策を含めた地域連携を目指す。
長崎県は「引き続き、特定の関心事項や懸念事項についての協議会を通じた情報セミナーや地域連携を展開していく」としている。