韓国のカジノ事業者パラダイスは、新型コロナの大流行による国境閉鎖の影響を受けて、2021年上半期のカジノ収益が45.2%減の約110.7億円(1127.2億ウォン)と急落した。
この減収には、テーブルゲームの収益が47.3%減の1,009.6億ウォン(約99億円)、マシンの収益が16.5%減の117.6億ウォン(約11.5億円)となったことが含まれる。
6月のカジノ収益は160.5億ウォン(約15.7億円)となり、これは2020年6月と2021年5月の両月の収益が偶然に同額の138.3億ウォン(約13.5億円)となった時と比べ16.1%上昇した。
この改善にもかかわらず、新型コロナの大流行以来、パラダイスの業績は不振続きであり、同社は2020年の損失が1098.5億ウォン(約108億円)、21年第1四半期には18.20億ウォン(約17.8億円)の損失を出したことを報告している。
韓国は、7月1日から北マリアナ諸島連邦とのトラベルバブルを開始し、シンガポールと同様のバブルについての議論が進行中であることから、これらの成果が今後数カ月以内に多少の段階的な回復を果たすことを期待している。
パラダイスは韓国全土で、パラダイス・ウォーカーヒル、釜山カジノ、済州グランド、そして仁川にある統合型リゾート、パラダイス シティの4つのカジノを運営している。同社は先日、パラダイス シティにある2つのアトラクションであるヨーロッパ風アートスパのCIMERと屋内テーマパーのワンダーボックスは、パンデミックによる強制閉鎖中に行われた改装を経て7月16日に再開すると発表した。
回復は遅いものの、6月の業績では少なくともテーブルドロップは大幅に増加し、前年比63.2%増、前月比43.1%増の1947.7億ウォン(約191億円)となった。2021年の上半期のテーブルドロップは、前年比42.7%減の8,738億5,000万ウォン(約858.5億円)となった。