メルコリゾーツ&エンターテインメントは、中華(マカオ)金融資産交易取引所株式会社(MOX)に優先債券を上場した3番目のマカオのコンセッション保有者となった。
同社は、マカオの金融取引プラットフォームを支援し、世界的に認められた金融ハブおよび観光中心地としてのマカオのさらなる発展に対する自信を示すため、2029年満期の5.375%の優先債券をMOXに上場したことを6月29日(火)に発表。
この債券は、2019年12月に発行された9億米ドル(約995億円)の優先債券と、2021年1月に発行された2億5千万米ドル(約276億円)の追加債権で構成される。
メルコの会長兼CEOローレンス・ホー氏は、「地域を代表する統合型リゾートの開発および事業者として、さまざまな企業の社会的責任への取り組みを通じて、地元マカオの産業の多様な発展を喜んで支援する」と述べた。
「本日、新たに発表したMOXでの優先債権の上場を通じて、地元の金融業界を支援できることを嬉しく思う。これは、当社がマカオの多様な発展を目指す政府の方向性を支持し、世界の金融および観光ハブとしてのマカオの継続的な発展にさらに貢献できることを示す確かな証拠だ」。
5月上旬、SJMホールディングスは約2億米ドル(約221億円)相当の優先債権を発行し、MOXに上場するとの発表。その後、MGMチャイナが2027年満期の7億5000万米ドル(約829億円)相当の4.75%の優先債権を、MOXと香港証券取引所に二重上場した。メルコの上場は、これらを受けてのもの。
マカオに証券市場を創設することは、昨年11月に初めて確認された。その際、政府関係者は、香港や深センの株式市場との差別化を図るため、債券を中心とした市場を計画していると述べた。