国際的なIR事業者メルコリゾーツ&エンターテイメントの親会社であるメルコ・インターナショナル・ディベロップメントは、広東省中山市に建設される住宅とエンターテインメントの複合施設開発を香港の上場企業であるアジャイル・グループと共同で落札した。
2025年までにほぼ完成する予定のこのプロジェクトは、珠海の北に位置する中山市中心部に、延べ床面積75万平米の規模で建設される。集合住宅、オフィスエリア、ホテル、アパートホテル、健康センター、ショッピングモール、テーマパークなど、住居、商業、レクリエーション、エンターテイメントの要素が含まれる。
メルコとアジャイルが共同で運営する同開発は、非ゲーミング資産への投資戦略の一環であり、中国、特に粤港澳大湾区の発展に積極的に貢献するものであると、メルコは6月23日(水)に述べた。マカオで成功した知的財産を活用して、テーマパークやレストランなどのホスピタリティ施設を開発・運営していく予定。
同社は、マカオのシティー・オブ・ドリームス、スタジオ・シティ、アルティラと、フィリピンのシティー・オブ・ドリームス・マニラを所有・運営しており、キプロスでは2022年後半に開業予定のシティー・オブ・ドリームス・メディテレーニアンを開発中である。
また、日本でのIRライセンス取得を横浜で目指す、2社のうちの1社となっている。
香港証券取引所に提出された書類によると、同社の完全子会社であるメルコ中山は、アジャイルの子会社である中山亜臣と合弁会社を設立し、約48億香港ドル(約686億円)でプロジェクトの土地を取得する予定。
メルコは、その合弁会社であるメルコ中山とクリエイション・エリート・リミテッドを通じて、テーマパークの開発、管理、運営に責任を負う。また、土地の取得価格として1億5,000万元(約26億円)、開発費として2億5,000万元(約43億円)を拠出し、14億5,000万元(約249億円)を超えるテーマパークの建設費や開業前の費用を現金で拠出し、その継続的な運営費を拠出する。
その後、メルコ中山は、テーマパークの運営と所有から生じるすべての利益と損失を受け、アジャイルの子会社である中山亜臣は、メルコ中山に無償で割り当てられる5,000平米の住宅ユニットを除く、プロジェクトの残りからの利益と損失を受ける。
メルコの会長兼CEOであるローレンス・ホー氏は、「過去15年以上にわたり、マカオや世界各地でワールドクラスのエンターテインメント施設を創造、開発、運営してきた」と述べた。
「そこから、質の高いレジャー、文化、エンターテインメントを統合する独自のモデルを構築し、既存の施設を超えた、大成長の可能性を秘める優れたブランドを開発した」。
「粤港澳大湾区の発展に積極的に貢献し、非ゲーミング活動におけるグループの素晴らしい専門性を活用していきたい」。
今回の開発は、マカオ最大のフィーダー市場である広東省で非ゲーミングサービスを拡大するだけでなく、粤港澳大湾区における本土政府の拡張計画を支援するもので、同社にとってメリットは多い。