マカオのゲーミング粗収益(GGR)は、広東省の渡航規制強化に伴う訪問者数の減少により、過去1週間のGGRがその前の週と比較して24%減少し、引き続き下落している。
証券会社バーンスタインのマカオGGRに関する週間報告によると、6月15日(火)から20日(日)までの1日平均収益は、前週の2億1,900万マカオパタカ(約30億円)からわずか1億6,700万マカオパタカ(約23億円)に減少し、5月平均と比較して約51%減となった。
月間では、GGRが2019年6月に比べて74%、5月に比べて39%減少し、41億マカオパタカ(約566億円)となった。VIPボリュームは前月比で40%減少し、1日のマスGGRは5月に比べて32~35%減少した。これは、マカオへの訪問者が大幅に減少したことを受けたもので、6月11日(金)から17日(木)までの1日の人の出入りは31,400人に留まり、前週比で21%減、5月の1日平均比で41%減となっている。
訪問者数の減少は、最近、広州市と佛山市で新型コロナウイルスの感染が拡大したことによるもので、マカオでは現在、広東省の5つの都市からの旅行者に14日間の検疫を義務付け、到着者全員に過去48時間以内に検査した陰性結果の提示を求めている。
広東省当局は、現在は感染拡大の掌握に自信を見せているが、バーンスタインのヴィタリー・ウマンスキー氏、ルイ・リー氏、ケルシー・チュー氏は、2019年6月と比較して70%台半ばのGGRの減少を予測しており、これは先月と比較して40%の減少と予測している。