マカオのギャラクシー・エンターテインメント・グループ(GEG)のルイ・チェ・ウー会長は、同社の第1四半期の業績が、昨年の12月四半期のゲーミング収益と比較して5.6%増加となった結果に満足していると述べた。
このマカオゲーミングコンセッション保有者は、第1四半期に51億香港ドル(約719億円)の純売上高を報告し、前年同期比で1%増加し、ゲーミング収益は38億6,000万香港ドル(約544億円)で、2020年第1四半期に達成した40億5,000万香港ドル(約571.6億円)をわずかに下回った。
グループ全体の調整後EBITDAは、第4四半期の10億1,000万香港ドル(約142億円)から8億5,900万香港ドル(約121億円)となり、前四半期比で15%減となったが、1年前と比べ204%増加した。同時に、ルイ会長は、GEGの建設資材部門の季節的な減少が結果に影響を与えたと指摘している。
同氏は以下のように述べている。「弊社は、2020年の第4四半期の業績に、一度限りの1億香港ドル(約14億円)の新型コロナの保険金請求が含まれているが、この結果に満足している。さらに、建設資材部門は、他の3四半期と比較して、第1四半期は歴史的にみても時期的な要因としても軟調傾向にある。
同部門は、20年第4四半期の3億2,600万香港ドル(約46億円)に対し、21年第1四半期には1億5,600万香港ドル(約22億円)寄与した。これは毎年起こる時期的な事象であり、弊社は21年第2四半期に改善を見込んでいる。」
GEGの旗艦施設であるギャラクシー・マカオは、純売上高が3.0%連続改善となる34億2,000万香港ドル(約482億円)に、ゲーミング収益は5.3%増の28.8億香港ドル(約407億円)に達したと報告した。調整後EBITDAは7億6,400万香港ドル(約107億円)で、前年同期比で132%増加し、前四半期比で4%増加となった。
スターワールド・マカオでは、純売上高が6.1%連続増加の10億香港ドル(約141億円)、ゲーミング収益が6.3%増の9億7,200万香港ドル(約137億円)、調整後EBITDAが13.3%増の1億7,000万香港ドル(約24億円)であった。
マスのみを取扱う施設、ブロードウェイ・マカオでは、純売上高がわずかに減少し、1,500万香港ドル(約2億円)となった。