SJMホールディングス待望のコタイでの統合型リゾートとなるグランド・リスボア・パレス(以下、GLP)は、四半期末までにゲーミングテーブル約300台、またホテル客室300室に加えて、いくつかの飲食店と小売店を備え開業予定である。
同社は火曜日に行なわれたアナリストとの第1四半期決算説明会で、運営計画の詳細を発表した。これには、最終的に390億香港ドル(約5,487億円)のIRでの運用開始後、ゲーミングエリアがどのように見えるかの詳細な内容が含まれている。
アナリストによると、SJMの経営陣は、GLPが第2四半期末までに一部開業することを認めており、初期段階で304台のゲーミングテーブルと1,034台のスロットマシン、さらに約300のホテル客室屋を備える計画だ。今後数ヶ月で2つのブティックオテル、パラッツォ・ヴェルサーチ・マカオとカール・ラガーフェルドホテルが誕生すれば、1,892室まで増加する。
SJMは、マカオ政府からの新たなゲーミングテーブルの割り当て承認がまだであるが、コタイの同業者への最新の割り当てに基づけば、150台から200台の間になると予想していると述べた。残りは既存の施設からの移転となる予定だ。
クレディ・スイスのアナリスト、ケネス・フォン氏、ロク・カン・チャン氏、レベッカ・ロー氏によるレポートによると、初期段階の焦点は、VIPを含むプレミアムマスになるようで、ジャンケットは「同施設での見通しを楽観視しており、経営陣によれば、営業開始を待ち望んでいる」と言う。
「プレミアムマス運用とマーケティングは準備ができており、GLPの成功は、その非常に激しい競争力の高いセグメントにおける実行力にかかっている。」
SJMは、最終的なグランド・リスボア・パレスの開業を待つ間、市場占有率の点で競合他社に遅れをとり続けることになるが、同社がひとたび最初のゲストを迎え入れれば、同等な割合よりさらに良い割合を奪回することに自信を持っているとアナリストに語った。
バーンスタインのヴィタリー・ウマンスキー氏、ルイ・リー氏、ケルシー・チュー氏は以下のように述べている。「我々は、GLPがこれを達成できるかどうかについて非常に懐疑的である。
コタイでの競争は非常に激しく、提供されるサービス等も非常に競争力が高い(そして多くの場合他社のほうが優れている)。優れたマーケティング力、ロイヤリティプログラム、およびサービスレベルも、その他多くの施設では強力なまま(そしてより優れている)であるようだ。我々は、GLPが(少なくとも最初の数年間は)コタイで同等のシェアを獲得することすら期待していない。
経営陣は、ジャンケットがGLPに非常に乗り気であると信じている。 それはそうかもしれないが、GLPは市場でいくらかのジャンケットのシェアを取るだろうが、マージンは非常に不確実になるだろう。
我々は、ジャンケットのインセンティブとクレジットに関してGLPが何を提供するのか様子を見る必要がある。これは、シェア拡大のための重要な要素となり得るからだ。(潜在的利益に大きな影響を与える)。」
グランド・リスボア・パレスは、約2,000人のスタッフで開業し、完全な立ち上げに向けて6,000人まで増員予定である。