北マリアナ諸島の連邦カジノ委員会(CCC)は、インペリアル・パシフィック・インターナショナル(北マリアナ諸島連邦:CNMI)LLCのカジノライセンスの無期限停止を命じた。
この命令は、木曜日に承認され5月10日からの発効となるが、ライセンス契約に基づく特定の要件を遵守しなかったとして、IPIに対し同事務局長アンドリュー・ヨム氏(Andrew Yeom)により先日提出された5件の告発に続くものである。
これらの5つの告発は、特に以下に関連している。
IPIが昨年8月に年間1550万米ドル(約16.7億円)のライセンス料を支払わなかったこと、10月に年間310万米ドル(約3.3億円)の規制管理手数料を支払わなかったこと、2018年と2019年の両年で地域便益基金(community benefit fund)に2,000万米ドル(約21.5億円)を寄付しなかったこと、最低20億米ドル(約2,157.4億円)の資本要件を順守しなかったこと、およびベンダーへの全額未払いを支払うべきというCCCの命令を順守しなかったことである。
木曜日の命令により、IPIは6か月間で1550万米ドル(約16.7億円)のカジノライセンス料と310万米ドル(約3.3億円)の規制管理手数料、および660万米ドル(約7.1億円)の罰金を返済するか、はたはライセンスを取り消す必要がある。
「我々は、IPIがこれらの命令に準拠するまでライセンスを無期限に停止する。」と、CCCのエドワード・デレオン・ゲレーロ(Edward DeLeon Guerrero)事務局長は述べた。
サイパントリビューンによると、同局長はIPIが約束された20億米ドル(約2,157.4億円)の支払いを果たすことは明らかに不可能であるとの懸念を表明している。これには物議を呼んでいるIR開発インペリアル・パレス・サイパンのおける2,000室のホテル客室の提供も含まれている。この物件は新型コロナ感染拡大により3月から閉鎖されており、IPIは先日、2020年度に3億6700万米ドル(約395.9億円)の損失を発表した。
同社はごく最近になって、労働者に支払うべき賃金について米国労働省と合意に達した後、管財人になることを拒否している。