サンズ・チャイナは、最高執行責任者兼執行役員のグラント・チャム氏が、同社の資本支出委員会の委員長であるロブ・ゴールドスタイン氏の後任となることを発表した。
取締役会の人事変更により、チャム氏は、委員会メンバーのウィルフレッド・ウォン博士とビクター・フー・アンティンク氏とともに、プロジェクトあたり1,000万米ドルを超え相当の予算外な資本支出プロジェクト全てを担当することになる。2020年にIAGのアジアンゲーミングパワー50(AsianGaming Power 50)で10位にランクインしたウォン博士は、サンズ・チャイナの社長である。

同社が2月に第一期を完了しているサンズコタイセントラルからザ・ロンドナー・マカオへの20億米ドル(約2,162億円)をかけた改装が完了間近となった時に、チャム氏の資本支出委員会委員長への任命が行なわれる。
同氏は、2020年2月にウォン博士に代わりCOOに就任し、会社ランクを急速に上げ続けた。
一方、ゴールドスタイン氏は委員会から離れ、1月に亡くなった創設者のシェルドン・アデルソン氏の後任として、同社の会長兼最高経営責任者としての新しい職務に徹している。同氏は、引き続き指名委員会の委員長を務めている。
サンズ・チャイナは今週、社外取締役のチェン・ユン氏をウォン博士やケネス・パトリック・チャン氏とともに新しく設立された環境、社会、ガバナンス委員会の委員長に任命したことを明らかにした。