サンフォード C バーンスタイン社によると、4月第1週のマカオの訪問客数は増加傾向にあるものの、ゲーミング粗収益(以下GGR)は横ばいで、訪問客一人当たりの消費額が減少しているとの発表があった。
4月最初の6日間のGGRは約15億パタカ(約205億円)、一日あたりでは2億5,000万パタカ(約34億2,000万円)と推定され、3月最終週の一日あたりの2億4,600万パタカ(約33億7,000万円)をわずかに上回っている。しかし、一日あたりの平均収益(ADR)は3月全体と比べて7%減少した。
「訪問客数は増加しているものの、GGRの相対的な弱さは訪問客一人当たりの消費額の減少を明確に示している」と、バーンスタインのアナリストのヴィタリー・ウマンスキー氏、ケルシー・チュー氏、ルイス・リー氏はマカオの週間報告内で述べた。
「中国では、1、2月の新型コロナウイルス感染の急増を抑えられたことで、2月下旬に旅行規制が緩和され、マカオへの訪問客数も若干だが増加している。傾向は数週間では決まらないが、4、5月にかけてGGRの改善が期待される」。
4月1日から6日までのADRは2019年4月と比較して68%減少したが、同月の残りで改善し、最終的には50%台後半に落ち着くとバーンスタインは予想している。
会計年度21年のGGRは、新型コロナウイルスが広まった2020年に比べて210%増加し、2019年の64%程度に達すると予想される。