フィリピンのロドリゴ・ドゥルテ大統領がマニラ首都圏(NCR)で強化されたコミュニティ隔離(以下、ECQ)措置を再開させたことを受け、市内のカジノおよびゲーミング施設は今週以降の営業を停止する。
ECQ措置は3月29日から4月4日までの予定。同措置は昨年8月に解除されて以来、新型コロナウイルスの1日の新規感染者数が過去2番目に最多となる9,595人を土曜日に記録したことを受け、再開される。なお、日曜日には9,475人を記録している。
同措置の対象地域は、マニラ首都圏、ブラカン、カビテ、ラグナ、リサール。生活に必要不可欠なサービスは継続できるものの、10人以上の集まりや、毎日午後6時から午前5時までの外出を禁止するなど、家の外での行動を制限している。
IAGがマニラで運営している複数のIR事業者に月曜日に問い合わせたところ、4月4日まで営業停止中のリゾートワールド・マニラがさらに期間延長する可能性を述べているなど、ゲーミング施設の今週以降の営業停止を認めた。
ソレアリゾート&カジノはIAGに対し、「政府が実施中のECQ措置に基づき、弊社は現在、営業を停止している」とコメント。
「同措置が完全に解除または調整されるまで、ゲーミングフロアの営業を一時的に停止した。ソレア内のショッピング施設やレストランでも営業を停止している」。
「弊社は国際的なガイドラインや地元政府の指示に従い、最高水準の健康・安全方策を実施し、従業員全員の安全を確保する」。
オカダ マニラも同様の声明を発表し、「新型コロナウイルス感染拡大を抑えるためにできる努力を行う為に弊社は今年4月4日まで、施設全体の営業を一時的に停止する」とした。
「政府が定めたECQ措置の期間中は、安全を最優先するべく自宅で過ごし、あらゆる予防措置をとるべきである。また、油断せず感染対策に取り組み、情報収集を怠らないことも重要だ」。
「弊社は当局と緊密に連携して、施設内の安全・衛生対策を継続し、お客様や従業員が戻ってきたときに安全な空間であると保証できるよう、状況を注視していく」。
またシティ・オブ・ドリームス・マニラも「4月4日またECQ措置の解除までは全ての施設の営業を停止する」と発表している。
国家慈善宝くじ事務局(PCSO)は、4月4日まで対象地域での業務を停止したことを月曜日に認めた。
同措置は、ゲーミング規制当局PAGCORが昨年3月15日にマニラ首都圏全域でのゲーミングの営業停止を初めて発表して以来、12ヶ月が経過した時点で再開。昨年8月に厳格度を下げる形で修正を加えた措置が導入されるまでの5ヶ月間、実施された。