香港上場のサンシティ・グループ・ホールディングスは、2020年12月31日までの年度の業績予想修正を発表し、来週公開予定の最終決算で7億5,040万元(約125億円)の利益を発表する見込みだと明らかにした。
20年度の利益は、19年の14億8,000万元(約247億円)の損失を逆転させるもので、サンシティは以下の複数の要因に起因するとしている。
- 13億6,000万元(約227億円)の金融派生商品の公正価値の変動による利益
- 当年度に発行した転換社債の満期を延長を受けて、2億1,350万元(約35億7,000万円)の転換社債の公正価値が変動したことによる利益
- サミット・アセント・ホールディングスを2億700万元(約33億5,000万円)で買収したことでの負ののれんによる純利益
上記の利益は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、19年の6億1,180万元(約102億)から20年の1億9,993万元(約33億3,000万円)に減少した年間のグループ収益の減少を相殺した。
サンシティグループは、ベトナムの統合型リゾート、ホイアナのソフト・オープンを昨年6月に行なったが、感染拡大による渡航規制のため、グランド・オープンを延期せざるを得なかった。
同社が保有するロシアの統合型リゾート、ティグレ デ クリスタルも営業を4ヶ月間停止していたが、収容人数の制限や継続中の渡航規制がある中、7月に影響を再開した。同リゾートはサミット・アセント・ホールディングスが株式の77.5%を所有しており、サンシティはサミットの株式の69.7%を所有する大株主である。