投資銀行のモルガン・スタンレーによると、ホテル客室数および宿泊需要の増加とコスト削減により、2022年のマカオのプロパティEBITDAは2019年より15%上昇すると見られている。
プラヴィーン・チョードリー、ガレス・レオンそしてトーマス・アレンの分析官3氏は木曜日に発表された研究ノートで、SJMのグランド・リスボア・パレスやギャラクシー・エンタテインメント・グループのギャラクシー・マカオ第3フェーズがオープンすることで、マカオにおけるゲーミングの中心地であるコタイ地区のホテル客室数が13%増加するなど、いくつもの状況が事業者に有利に働くと言及。
特に、サンズ・チャイナのザ・ロンドナー・マカオが客数より品質に焦点を当てるなど、超ハイエンドホテルの客室は59%増加し、「プレミアムマスが収益増の見込み」とモルガン・スタンレーはコメントしている。
中国の名目GDPが22%増加したことを受け、この収益増に加えて事業費の低減も期待され、2022年には3年前と比べて4%低下すると推測される。同銀行は結果として、マカオ全体のプロパティEBITDAが2022年に110億米ドルになると推測。これは市場のコンセンサスより11%、2019年より15%高い形だ。
「マカオは新型コロナウイルス感染拡大前と比べ、2022年には様変わりしているはず」と、分析官らは述べた。
今年に入り、マカオの株式が16%上昇していることに触れ、「投資家からは、何の要因で株価が左右され、どのように回復していくのかを尋ねられる。これら以上に2022年に向け、新型コロナウイルス感染拡大前と大幅に異なるマカオの姿に焦点を当てるべきだ」と付け加えた。