オーストラリアにあるクラウンリゾーツは政党への全ての献金を即時に停止すると発表。
同社は火曜日の朝、オーストラリア証券取引所を通じて発表された短い通知の中に、「当社および関連会社は“金銭または現物での政治献金の即時停止”を決定」とあり、一連の動向はニューサウスウェールズ州(以下、NSW州)バーギンレポートをきっかけに下がった企業イメージの転換を狙っていると見られる。
献金停止の決定は同社が現在ゲーミング施設を運営しているヴィクトリア州と西オーストラリア州の2州を対象としており、各カジノライセンスを保持するための企業適性について問われる王立委員会に向けての準備と思われる。
同社はバーギンレポートの提言ではNSW州においてライセンス保有には不適切と判断されたが、州の規制機関と協力して様々なコンプライアンス問題について取り組んでいる。
これらの問題により取締役会から5名、顧問、そして秘書が退任した。
無所属議員でギャンブル反対派であるアンドリュー・ウィルキー氏は地元メディアAAPに対し、政治家がゲーミング企業からの献金受取りを辞める時が来たと話し、その中で「率直に言って、どの政党もゲーミング企業からの献金や寄付を受け入れるべきではない。現在、各政党はクラウン倣って、業界への依存解消を約束するようにとプレッシャーがかかっている」と述べている。